お口のふしぎ②
こんにちは。
早いことに11月になりましたね。
今はインフルエンザが流行ってきているので、手洗い・うがいで感染予防をしていきましょう。
今回も先日に引き続き“お口のふしぎ”をご紹介します。
赤ちゃんは前歯から生えてきますが、前歯は前歯でも下の前歯から生えてきます!
では、“なぜ下の歯から生えてくるのでしょうか?”
➡︎ 下の前歯が生えてくる事で舌の運動が大きく変化するから
もし上の前歯が生えなければ、食物を噛み切ることができません。
しかし、これは動物の世界では通用しません!
たとえば、上記の写真のようにウシは下の前歯はあるのに上にはないのです。
ウシは草食動物ですが、長い草を食べるため舌を利用して草を引っ張り下の前歯で切って食べます。
ウシの他にもヒツジ、シカ、キリンなども上の前歯がありません。
これは、上の前歯より下の前歯の方が重要なことを意味しています。
先ほども述べたように、
“下の前歯は舌の運動と深い関係がある”のです。
赤ちゃんの舌は、成長の過程で前後運動から上下運動へ変化します。
そのきっかけが下の前歯なのです。
離乳食が始まる前の赤ちゃんは、よく舌が前に出ます。
しかし、下の前歯が生えるとそれがストッパーとなり舌を前に出せず、前後的な正しい位置を学習します。
同時に何かの拍子で舌が上がることを知り、それがきっかけで上顎(うわあご)に押しつぶして食べる動きにつながります。
さらに、舌の先が上顎(うわあご)に当たることで大人の嚥下(えんげ=飲み込み)に変化します。
食べる機能の発達は、下の前歯と関係が深いのです。
今回は、下の前歯が先に生えるふしぎについてご紹介しました。
少し専門的なお話になりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました^ ^









